ガス自由化のメリット
2017年4月にスタートする都市ガス自由化の全面解禁によって、私たちの家庭でも様々なメリットが得られることが期待されています。
ここでは、そんなガス自由化によって得られるメリットを紹介していきたいと思います。
ガス料金が下がる
都市ガス自由化で最も期待されているのが市場に競争原理が働くことで生み出されるガス料金の値下げです。
これまでは、地域を管轄する都市ガス会社と半ば強制的に契約する形になっていたため、競争が働かず料金もガス会社の都合で調整されてきました。
自由化が解禁されることで、新規企業が数多く参入してくることで顧客の奪い合いが始まり、消費者に魅力的な価格設定でアピールしてくる企業が増えることが予想されています。
需要とバランスが加味された最適な価格設定がなされ、今後は消費者にとって使いやすいガス料金が実現することでしょう。
サービスの質向上が期待
ガス自由化によって参入してくる企業は、電力会社や通信会社、商社など様々なバックグラウンドを持っています。
したがって、ガス供給サービスのみならず、オプションなど様々な不可価値を付けてより便利にガスが利用できるようになります。
電力自由化でもそうでしたが、電気やネット、携帯電話などと一緒に加入することで割引が適用される「セット割」が、ガス自由化でも取り入れられることが確実です。
消費者は、料金だけでなく既存の利用サービスと合わせて利便性やサービス内容などを比較しながら最適な都市ガス会社を選べるようになります。
ガス管の整備・拡充
首都圏や大都市では都市ガスが一般的でしたが、実は都市ガスの普及率は2013年時点で53%と半数程度に留まっております。
郊外など地方では、自宅敷地内にガスボンベを設置してガスを利用するLPガス(プロパンガス)がまだまだ多く、都市ガスに比べて費用が高いのがネックとなっています。
ガス自由化がスタートすることで、こうした都市ガス未整備エリアにもガス導管が整備され、より多くの家庭が割安な都市ガスが利用できるようになることでしょう。
また、ガス会社が多く参入されることでガス導管網の拡充や相互接続が促進され、災害時などでも安定した供給が実現できることが期待されています。